昔ながらの社員食堂というと安いけれどあまりおいしくない、休憩した気になれないというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

しかしコンセプトを定め、こだわりを落とし込めば社員のES向上につながる素晴らしい社員食堂を作ることができるのです。 この記事では社員食堂のコンセプトとは何かから社風に合った食堂の作り方まで詳しく解説します。

社員食堂を導入する際のコンセプトとは?

コンセプトとは企画をする上での方向性ですが、社員食堂では世界観と表現してもよいでしょう。
社員食堂を企画する上でコンセプトのヒントとなる、社員食堂の目的を4つご紹介します。

社員間のコミュニケーションが広がる

社員食堂を設置する目的の1つめは社員間のコミュニケーションを促進することです。
Googleの社員食堂で生まれたGmailの例は有名ですが、アイデアを着想するためにはどのような空間や食、運営キャストが必要か考えるとコンセプトが浮かびやすいでしょう。

社員の健康維持につながる

社員食堂を設置する目的の2つめは社員の健康維持です。
1980年にアメリカの経営心理学者ロバート・ローゼン氏によって提唱されたヘルシーカンパニー思想により、企業が成長するには社員の健康に積極的に関与するのがよいという考え方が生まれました。
管理栄養士の意見を聴き、健康的な食とは何かを考えるとコンセプトにつなげやすいでしょう。

採用の促進につながる

社員食堂を設置する目的の3つめは自社に合った人材採用の促進です。
GoogleやYouTubeで「社員食堂」を検索すると質の高い社員食堂が多数表示され、会社のブランディングに一役買っていることがわかります。求職者にアピールするには働く環境としての社員食堂をイメージするとコンセプトを立てやすいでしょう。

社員の満足度が上がり離職率が下がる

社員食堂を設置する目的の4つめはES向上と離職率の低下です。
社員が会社環境に不満な場合良い仕事はできず、いずれ離職へとつながるでしょう。 社員の心を満足させる食と、社員同士の暖かいふれあいができる空間とは何かを考えるとコンセプトが発案しやすいのではないでしょうか。

社員食堂のコンセプト例と効果

社員食堂の目的とコンセプトへの繋げ方についてご理解いただいたところで、具体的なコンセプト例とその効果を5つご紹介します。

心と体に優しい食生活

「健康で美味しくて続けられる食生活」というコンセプトで作られたある社員食堂では管理栄養士が1食500kcal、野菜200g、塩分量3g、お米100gというこだわりの献立作りを行っています。
このコンセプトから社外にもその評判は広まり、社員食堂のメニューを提供するレストラン、レシピ提供アプリと社員食堂自体がビジネスを生む結果につながりました。

世界一の社員食堂

「社員食堂ではない」をコンセプトにテーブル100台という広々とした開放的なインテリア空間を「人」「情報」に出会える多機能空間として設置した会社があります。
約4万冊の雑誌、書籍、DVDを資料として閲覧できるのが特徴的です。
また肝心の食事も有名レストランがプロデュースし食事やデザート、お茶に至るまで栄養と味の良さにこだわっています。

社員が集うコミュニケーションの場

「中庭」と「小道」という散歩空間のような2つのコンセプトの社員食堂を持つ会社があります。
それぞれ天井を高くした空間にフリースペース、バリアフリー席などコミュニケーションの内容に合わせた間取りが用意され、話をしやすいように工夫されているのです。
仕事以外での人のつながりができる社員食堂として日々6割以上の利用率を誇っています。

社員の言動力となる昼食を

「社員に常に新しい刺激を与えること」をコンセプトに飲食業のノウハウを持つ自社で運営する社員食堂があります。

毎日1品は社員にとって馴染みの薄いメニューを出す、書籍やおもちゃがあるライブラリーコーナーなど創造力を刺激して新しいアイデアを生み出す工夫が詰め込まれているのです。2019年に新設された社員食堂ですが、企業価値を高めリクルーティングにも役立っています。

日替わりレストランが届く場

「美味しく楽しく健康に」をコンセプトに食品会社であるノウハウを活用して飽きない社員食堂作りに取り組んだ会社があります。 季節に合ったイベント食の実施、自社製品も積極的に活用してメニューの品ぞろえを増やし、工場見学に来るお客様にも絶賛されているのです。

社員食堂を導入する際はコンセプトを大事に

社風に合った社員食堂のコンセプトを決める上で注意したいポイントを3つご紹介します。

コンセプトにあう雑貨やインテリアを

雑貨やインテリアは社員食堂のイメージを大きく左右します。
空間のイメージに合わせたデザインのものを配置し、自社商品も設置できるスペースがあると社員の帰属意識を高めるのに一役買うでしょう。

コンセプトにあう色彩や照明を

人間の心理に色の与える影響=色彩心理学の考えを活用してインテリアや照明の色を決めるのも効果的です。社員の心身の状態を整える配色を考えてみましょう。

コンセプトや導入の相談は外部の委託業者に相談

社内にあるノウハウを社員食堂に活かすことは大切ですが、専門分野以外は外部の委託業者に相談して柔軟に知識を取り入れる姿勢も必要です。
客観的な意見を取り入れて社員食堂のコンセプトを決めていくのが望ましいでしょう。

まとめ

社員食堂を導入する時は最初に自社の社風とニーズに合ったコンセプトを立てることが大切だとわかりました。

利用率が高く、社内外にアピールできる社員食堂にするためにも専門家の意見に耳を傾けてよりよいコンセプト作りを心がけてください。