近年おしゃれで味の良い社員食堂はテレビやYouTubeの動画で紹介されるなど、企業における従業員の福利厚生として人気を集めています。
この記事では多様化する社員食堂の形と社員食堂に代わる社員食堂サービスについて詳しく解説します。
目次
福利厚生で食事補助は人気
2015年にマンパワーグループ株式会社が18才~60才の男女972人を対象に行った福利厚生についてのアンケート調査結果では会社の福利厚生として良いと思うものを「食堂・昼食補助」と回答した人は33.9%に上り、「住宅手当・家賃補助」の48.3%に次いで2位という結果でした。
また実際にある福利厚生で良かったと思うものは「食堂・昼食補助」が17.1%で1位という結果だったのです。
これらの調査結果から、福利厚生において社員食堂サービスは非常に人気が高いことがわかります。
参考:マンパワーグループ「調査データ」
社員食堂を導入するには?
従業員に人気の高い社員食堂ですが、実際に導入するにはどうすればよいのでしょうか。
手順を3つにわけてご紹介します。
運用方式を決める
最初に社員食堂の運用方式を次の3つの中から選択しましょう。
①直営方式
企業がスタッフを直接雇用し会社事業として運用・管理を行う方式のことです。
②準直営方式(準委託方式)
給食会社を立ち上げその会社が運用・管理を行う方式を指します。
③外部委託方式(アウトソーシング方式)
委託会社が給食業務の一部、または全部を運用・管理する方式です。
社員食堂を設ける目的やコストとのバランスを踏まえて選ぶことをおすすめします。
提供スタイルを決める
次に社員食堂でどのような形で食事を提供するかを決めましょう。
企業で良く採用される提供スタイルの中で基本的なものを3つご紹介します。
定食方式
トレーの上に1食分の主食や副菜を並べて提供される方式を指します。
①単一献立方式
メニューを1種類の定食のみとする方式です。
②複数献立方式
必ず2種類以上の定食を提供する方式です。
カフェテリア方式
主食・主菜・副菜などを自由に選択できる方式のことです。好きなものを好きなだけ選べるので社員の年齢や好みの違いにも対応できます。
提供スタイルはバイキングやデリなど従業員のニーズに合わせて進化し続けているため、アンケートなどを踏まえて提供スタイルを決めるのも良いでしょう。
弁当方式
弁当を販売する方式です。弁当だけでなくおかずのみや軽食の販売も行います。
外部委託会社を決める
外部委託をする場合は自社の提供方式に合わせて、ニーズに合った対応をしてくれる会社を選びましょう。
コストとのバランスも考えて選択することが大切です。
社員食堂に変わる社員食堂サービスとは
近年社員食堂の提供スタイルが多様化していますが、社員食堂に代わり新しく社員食堂サービスを採用する企業も増えていています。
社員食堂サービスとは従業員の健康管理に配慮するとともに、食事時間における快適さを向上させるための食事補助サービスのことです。
社員食堂サービスの代表的な提供方式を4つご紹介します。
デリバリー型サービス
社員食堂をデリバリーしオフィスの小さなスペースで食事を提供するサービスです。
初期導入費がかからないのがメリットと言えるでしょう。
ビュッフェスタイルのサービス
ビュッフェ形式で、主食から副菜まで好きなものを選んで食べることのできるサービスです。
大企業や従業員の年代がさまざまな場合に受け入れられやすいのがメリットと言えます。
設置型の提供サービス
社内に設置した冷蔵庫などから好きなものを取り出して食べる形のサービスです。
軽食やドリンク、スイーツなど幅広く提供できるのがメリットと言えるでしょう。
外食系サービス
オフィスや家の近く、テレワーク先などの飲食店を社食のように利用できるサービスです。
福利厚生で従業員の満足度を高められるだけではなく社会貢献もできるのがメリットと言えます。
中小企業でも導入可能?社員食堂の魅力
企業において社員食堂を導入するメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
3つご紹介します。
従業員の健康維持
社員食堂では常に栄養バランスの取れた食事を提供できるため、従業員の健康維持につながります。
企業にとっては不摂生で体調を崩す従業員が多いほど医療費が増大するため、長い目で見るとメリットが大きいのです。
社内のコミュニケーションの場
社員食堂で食事を取りながら従業員同士がコミュニケーションを取ることで、信頼関係が構築されたり思いがけないビジネスアイデアが浮かんだりすることもあるでしょう。
社員食堂があることで、コミュニケーションが円滑化し仕事が効率化できます。
採用促進と離職率低下
社員食堂が魅力的であれば従業員満足度が向上し、離職率を下げられるでしょう。
また福利厚生として社員食堂を適切にアピールできれば、採用の促進にもつながります。
まとめ
社員食堂は従業員に人気の高い福利厚生の1つであるため、ニーズに合った形で導入すると従業員満足度を高められることがわかりました。
ぜひ従業員の意見を反映した、自社に合った形の社員食堂や社員食堂サービスを導入してみてください。

1973年 京都府城陽市で創業
社員食堂の運営を通じて顧客の人財確保と福利厚生制度の充実に貢献。
「食文化の向上」を企業理念とし、給食を価値ある食事にしていき、深い信頼と絆でさらに長くお付き合い頂ける企業を目指す。
◆事業内容◆
事業所や厚生施設、官公庁の庁舎、研修所における社員食堂及び、大学や高等学校専門学校 の学生食堂を運営。中小企業(30~40人の小規模事業所等)の 社員食堂事業を新事業として展開。
主な得意先:HILLTOP株式会社(京都府)、株式会社神戸製鋼所、京セラ株式会社、京都産業大学、学校法人履正社、キユーピー醸造株式会社、キリンビール株式会社、他多数
◆実績・メディア掲載◆
ダイアモンドオンライン HILLTOP株式会社(京都府)様 取材
大阪中小企業投資育成株式会社 投資先企業
近畿経済産業局 関西企業フロントラインNEXT 新事業展開成功事例として取り上げられる