「コロナ過による運動不足やストレスから、体調のコントロールが難しくなった」という声をよく聞くようになりました。オフィスで働く社員も例外ではなく、中には体調だけでなくメンタル面にも支障が出ることも。

そんな中、社員の健康志向が高まっており、改めて社員食堂が注目されています。

管理栄養士がメニューを考える社員食堂には、健康な体をつくるのに不可欠なバランスの良いメニューが豊富にラインナップしており、体調改善や免疫力アップなどが期待できるからです。

また「第3世代」と呼ばれる新しいタイプの社員食堂は、単に食事をとるだけでなく気心の知れた仲間と話せる「コミュニケーションの場」としても人気があります。

これからの社員食堂は時代や環境の変化に柔軟に対応し、社員が求めるものをしっかりキャッチしていくことが求められるでしょう。

今回はこれからの社員食堂のあり方や、社員食堂をとりいれる企業のメリットについて詳しく解説します。

これからの社員食堂のあり方

これからの社員食堂は、安価でバランスの良いメニューが求められています。また、健康志向が高まった社員が望むサービスを的確に提供できるかどうかが重要なポイントになります。

コロナ過で高まる健康管理に社員食堂導入を

コロナ過は感染症対策をしながら密を避けて行動することが大事ですが、同時にウイルスに負けない健康的な体づくりも必要です。

免疫機能を高める体づくりには「食」が深く関係しています。栄養バランスの良い食事をとることが基本ですが、仕事が忙しい中自宅でバランスがとれた食事をつくるのは難しい社員も多いのではないでしょうか。

企業にとって、社員の健康管理は生産性を向上させるための重要な課題です。食事がおろそかになると病気にかかる可能性が高くなり、その結果休職や退職につながるかもしれません。

社員食堂なら、社員はわざわざ外にいかなくても気軽に健康的な食事がとれます。できるだけオフィス内で食事をすることで、感染症対策にもつながるでしょう。

また社員食堂の食事は一般的な外食に比べて安価なので、コロナ過で金銭的な余裕がなくなった社員も気軽に利用できます。

コロナ過の今こそ、社員の健康維持のために社員食堂が必要とされているのです。

これからの社員食堂のあり方とは?社員食堂をとりいれる企業のメリット

美味しいだけではない個性的なメニューの社員食堂

これからの社員食堂は、単に美味しいだけでなく個性的なメニューの導入に力をいれなければなりません。定番のメニューだけでは社員はすぐに飽きてしまい、やがて利用しなくなるからです。

たとえば土用の丑の日にはうなぎ、クリスマスにはローストチキン、春には山菜とたけのこづくしのメニュー、夏には流しそうめんなど食を通じて四季をとりいれると喜ばれるでしょう。

「日本各地の郷土料理」や「世界の料理フェア」など食べたことがない料理も、ちょっとした旅行気分が味わえて楽しんでもらえるのではないでしょうか。

これからの社員食堂はデザートにも力をいれると、従業員満足度がよりアップするでしょう。甘くて見た目が美しいデザートは、疲れた社員にとって癒しとなるからです。またデザートまでトータルで美味しい社員食堂は評判になり、外部からの評価もアップします。

この会社で働きたいと思える社員食堂

労働人口が減少する中、優秀な人材を確保するのは至難の業です。

しかし社員から人気の食の福利厚生「社員食堂」を充実させることで、社員から「この会社で働きたい」と思わせることができます。

実際に魅力的な社員食堂の設置に成功した企業では、社員の定着率がアップすることが多いです。

これからの社員食堂は、美味しくてヘルシーなメニューを充実させることで従業員満足度が大きくアップするでしょう。

CSRの実現に必要な社員食堂

CSRとは「corporate social responsibility(企業の社会的責任)」の略語で、企業が自社の利益だけではなく社会に与える影響に責任をもつことを意味します。

これからの社員食堂はCSRの実現にも役立ちます。たくさんの社員が集まるため、人を通して重要なことを伝えられるからです。

たとえばパナソニックの社員食堂では、月に1回MSC・ASC認証を取得した水産物を使った料理「サステナブル・シーフード」が提供されます。食べることで社員に興味・関心をもってもらうことが目的で、いわば社食を利用した「食べる社会貢献」です。

他にも食品ロスを少なくする運動など、社員食堂での小さな取り組みが大きな成果につながった例もあります。

健康経営につながる社員食堂

これからの社員食堂は、企業の健康経営に不可欠です。

社員食堂は企業の健康経営を成功させるために必要な存在です。管理栄養士がつくった栄養バランス抜群でカロリー表示された食事を食べることで、社員は自然に健康になれます。

また単にマンネリな食事を提供するのではなく、好きな場所で好きなメニューを選べるなど多様な選択肢のある環境をつくることで、社員は胃袋だけでなく心も満足します。

健康経営

社員食堂をとりいれるメリット

社員食堂をとりいれるメリットは以下の5つです。

  1. コミュニケーションの幅が広がる
  2. 福利厚生の充実
  3. 採用時のポイントになる
  4. 離職率の低下につながる
  5. 社員の健康管理ができる

以下でそれぞれについて詳しく解説します。

コミュニケーションの幅が広がる

これからの社員食堂は、コミュニケーションが活性化する場でもあります。仕事中はあまり話す機会がなくても、美味しい食事を食べれば自然と会話がはずむものです。

世代や立場・部署を問わない会話のきっかけになることもあります。その結果連帯感や新しいアイデアが生まれ、業務効率化や生産性向上につながるでしょう。

福利厚生の充実

評判の良い社員食堂を運営している企業は、福利厚生が充実しているとみなされて人気が出ます。社員にとっていつでも健康的で美味しい食事が気軽にとれることは大きなメリットだからです。

また福利厚生が充実している会社は従業員の定着率が高いのが特徴。従業員満足度が高いため、自然とモチベーションアップや生産性向上につながります。

採用時のポイントになる

福利厚生が充実しているかどうかは、求職者が会社を選ぶ際に重要なポイントになります。なぜなら社員のための福利厚生が充実している会社は、働きやすい環境が整っているからです。

特に食の福利厚生である社員食堂が充実していると、採用時の大きなポイントになります。会社に来る一番の楽しみを食事と考えている社員は案外多いからです。健康志向が高まったコロナ過なら、美味しいヘルシーメニューが充実していると人気が出るでしょう。

これからの社員食堂は、社風を表現して内外にアピールするのも効果的です。また社食を一般公開することで、宣伝効果を狙うこともできます。

離職率の低下につながる

社員食堂の健康的な食事による「健康経営」は、早期離職者や退職者の減少につながります。

社員は管理栄養士によるヘルシーな食事で健康になり、自然とパフォーマンスが高まるからです。社員のパフォーマンスが向上すれば業務効率が良くなり、少ない人数でも生産性向上が期待できるようになります。

また美味しい食事を食べながらの会話は楽しく、社員同士のコミュニケーションの活性化にもつながるでしょう。バランスのとれた食事はミネラルやビタミンなどもしっかり摂取できるため、うつ病などの精神疾患にも効果的です。

社員の健康管理ができる

美味しくて健康的な社員食堂のメニューをとりいれることで、企業は社員の健康管理ができます。バランスの良い食事のお蔭で社員は風邪を引きにくくなり、仕事の活力が得られるからです。

また良好な体調だけでなく美肌にもつながり、コレステロール値の低下など気になる数値が知らないうちに改善したという例もあります。


「午前中に仕事が上手くいかなくても、社食のお蔭で午後からがんばれた」「社食があるから仕事をがんばれる」という社員もいるほどで、食の仕事への影響は計り知れません。

まとめ

社員の健康志向が高まっている今、健康経営を成功させるには社員食堂の安価でヘルシーなメニューが必要です。

また、社員のニーズを社員食堂に反映させることで、従業員満足度は確実にアップします。これからの社員食堂は単に美味しいだけでなく、安くてヘルシーで、リラックスの場所にもなるなどさまざまな付加価値が求められるでしょう。

そんな自社にも社員にもメリットが多い社員食堂ですが、自社で導入・運営すると多額のコストがかかるのが悩みの種。

自社での運営が難しい場合は、外部委託会社に頼むのも一つの手です。プロならではの豊富なノウハウをもっており、その会社に合った社員食堂を提案してくれます。

『都給食』はコロナ過の環境変化や多様な働き方に柔軟に対応し、健康的でコスパの良いメニューが提供できる社員食堂を提案します。